国立療養所・多磨全生園の風景を20年にわたって撮り続けてきた写真家、黒﨑彰さん。その黒﨑さんに全国13ヵ所のハンセン病療養所を撮影してもらおう、というプロジェクトが現在進行中です。
プロジェクト名は「── HANSEN(ハンセン)」。急速に失われつつある各園の歴史的建造物、数十年後に貴重な記録となる園内風景、園で長い間暮らさざるを得なかった入所の方々。こうした写真を残していくことは、文字どおり記録遺産をつくっていく作業でもあります。失われつつあるものを、せめていまある姿で残したい。そんな写真家魂を応援したいと思っています。
撮影には数年をかけ、各園のさまざまな相貌を記録していく予定です。新型コロナの感染拡大が止まらない状況下で、いつまでに撮影が完了するという見通しも立たない状況ですが、皆さまからのご支援をお願いできましたら幸いです。
【参考】「ハンセン病資料館不当解雇学芸員を支援する会」ホームページ掲載の黒﨑彰さんインタビュー(写真作品もこちらで見ることができます)